Fuzz Me Tender, Fuzz Me Sweet
うーん、昨日の日ハムは後手に回ってしまったな。スレッジ好調で、下位打線にも当りが出てすんなり負けなかったのが救いか。
ところで最近なかなか「サイケ」なネタがないなぁと思っていた矢先、次々とけったいなブツを購入して大喜び。もちろんサイケでっせ!

①Fuzz:The Sound That Revolutionized The World(ファズ:世界を変えた音)
初回限定1000部のみの、ハードカバーの冊子とDVDのセット。こりゃ店頭ではなかなかお目にかかるまいと思い、すかさず尼損に予約注文を入れていたもの。とにかくとんでもなくけったいな商品。買う方も買う方だなぁと我ながら呆れ、1000部も売れるのか逆に心配だわ(苦笑)。
冊子の方は、鈴木茂(葉っぱでお縄)、秋田昌美(メルツバウ)、JOJO広重(非常階段)、真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)、坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)、小山田圭吾(コーネリアス)らの足元のエフェクター類を激写した写真と、ローランド/BOSSの創業者である梯郁太郎氏のインタビューが掲載されており、「Maestro Fuzz-Toneは、技術者から見ると明らかに間違っているというような回路」などという発言に、ははぁと頷いたりする。一方のDVDの方はさらにマニアックで、エレクトロ・ハーモニクス社の取材や、自宅でヴィンテージ・ファズ・ペダル類をチューンナップして商売する技術者や、学生の教材にしているうちに自分でファズ・ペダルを製作しちゃった大学教授や、マニアックなファズ・ペダルをずらりと集めたショップのオーナーや、髪の薄くなったピーター・フランプトンやジョン・スペンサーやビリー・ギボンズやJマスシスやスティーヴ・アルビニらが、とにかく延々とファズ・ペダルの現状やお気に入りのファズ・ペダルについてコメントするというもの。
あい間にDVDの監督でギタリストでもあるクリフトン・テイラー氏のファズ・ペダルのデモ演奏まで!これがまた妙に淡々としていて、本人のいでたちともども可笑しいの。もうホント、ずーっと観ていると頭の中が歪んでくる、全体的に笑うしかない怪作(笑)。

②ザ・フレーミング・リップス 「Embryonic」
今年のサマソニに来日していて、ベスト・アクトという呼び声も高かったらしい僕もご贔屓ザ・フレーミング・リップスの新作。ここ最近の作は、ポップで煌びやかで目まぐるしいまでのエレクトロニックな作風が際立っていた印象があるのだけど、今回は何ともけったいな作品である。
とにかく購入したHMVの店頭ポップに「キラー・チューン一切無しで、徹頭徹尾歪んでいる」というようなコメントがあったので気にはなったのだけど、なるほどこりゃ冒頭の『Convinced Of The Hex』からギターは歪んだトーンを奏で、攻撃的な電子音が飛び交い、ヴォーカルもリズム・セクションもこれまでになく生々しく粗い質感/雰囲気を湛え、確かに歪みまくっている印象強し。そうかと思えば3曲目の『Evil』では不穏な雰囲気の中に流麗なメロディーが揺らめくバラードを決めたり、リード・トラックの『I Can be A Flog』にはヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oが電話越しでの「彼女がなれると言った」動物の鳴き声で参加するといったアホらしくも実験的なコラボをやっていたりして、やはりこのバンドの前衛とポップの間の取り方は絶妙で毎度感心させられ、僕はこのバンドのこういう作品を聴いてみたかったと思わせる、ポップでサイケでガレージでエレクトロニックな傑作。
by PSYCHEFUJISAM | 2009-11-01 07:25 | MUSIC | Trackback | Comments(0)
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